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記事の執筆者：マサコ
元女性探偵。30年間、中堅の探偵事務所で夫婦間の浮気調査や窓口相談を多数担当。現在は引退し、娘夫婦と5歳・3歳の孫と同居中。
相談者さま
「最近、夫に電話がかかってくる回数が増えた気がします。しかも、電話が鳴るたびにわざわざ別の部屋に移動して話しているんです。
以前はそんなことなかったのに…。
もしかして浮気しているのでしょうか？」
夫の携帯電話の通話履歴を見れば、いろいろなことがわかります。
たとえば、どの日時に誰と通話していたのか、発信したのか着信だったのか、どのくらいの時間話していたのか。そういった情報を把握することはできます。
ただ、通話履歴からわかるのはあくまでも通話に関する基本的な情報だけ。
夫が誰と話していたのか、どういう内容の会話をしていたのかまでは知ることができません。たとえ毎日決まった時間に特定の相手と長電話をしていたとしても、それだけで浮気と断定するのは難しいのが現実です。
夫が頻繁に特定の番号に電話をかけていたり、長時間話していたりするのを見つけたら、「これは浮気の証拠になるのでは？」と思うかもしれません。
でも、残念ながら通話履歴だけでは浮気の決定的な証拠にはなりません。
浮気の証拠として認められるのは、夫と浮気相手の間に不貞行為（肉体関係）があると推察できる証拠。
単なる電話の履歴だけでは、不貞行為があったかどうかまではわかりません。
いくら頻繁に電話していても、それが仕事のやり取りなのか、ただの相談相手なのか、恋愛関係にあるのかは通話履歴だけでは判断できないのです。
もし夫の通話履歴を確認したい場合、携帯電話の本体で通話履歴を見るのが一番簡単な方法。
ただし、夫が履歴をすぐに削除してしまう場合は確認が難しくなります。
また、携帯電話会社の利用明細でも通話履歴を確認できます。
ソフトバンクやドコモ、auなどの大手キャリアでは、契約者がWEBサイトや郵送で通話履歴を確認できるサービスを提供しています。
ただし、契約者本人しか詳細を確認できないため、夫の了承なしに閲覧するのは現実的ではありません。
「探偵に依頼すれば夫の通話履歴を調査してもらえるのでは？」と思うかもしれませんが、それは違法行為になります。
携帯電話の通話履歴は個人情報として厳重に保護されており、警察の捜査や裁判所の命令がない限り、第三者が取得することはできません。
もし「通話履歴の調査が可能」と謳っている探偵事務所があれば、その探偵事務所は違法な手段を使って情報を入手している可能性があります。
そのような違法行為に関与すると、依頼した側もトラブルに巻き込まれる危険性があるため、注意が必要です。
夫の浮気を疑っているなら、通話履歴だけに頼るのではなく、より確実な証拠を集めることが大切。
たとえば、LINEやメールのやり取り、SNSでの投稿、クレジットカードの利用履歴、宿泊の記録など、夫の行動を総合的にチェックすることが重要です。
最も確実なのは、探偵を利用して夫の行動を尾行・監視してもらうこと。
プロの探偵なら、夫が浮気相手と会っている証拠写真や、ホテルへ出入りする瞬間の映像を押さえることも可能です。
これらは裁判でも有力な証拠になります。
「なんとなく最近夫の様子がおかしい」と感じたら、それは単なる気のせいではないかもしれません。
浮気をしている人は、無意識のうちに行動や態度が変わるもの。
たとえば、次のような変化があったら要注意です。
スマホを手放さなくなった（トイレやお風呂にまで持ち込む）
急に優しくなったり、逆に冷たくなったりする（罪悪感やストレスの表れ）
仕事が忙しいと言って帰りが遅くなった（実は浮気相手と会っている可能性）
休日の予定を教えてくれなくなった（こっそり浮気相手と会っている）
服装や香水に気を使うようになった（誰かに良く見られたい気持ちの表れ）
このような変化が見られたら、夫の行動を注意深く観察し、証拠を集めることが大切です。
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相談者さま
「夫の携帯に頻繁に知らない番号から電話がかかってきます。でも、電話が鳴るとすぐに席を立ち、別の部屋へ移動して話すんです。
まるで私に聞かれたくないみたいに…。
これって、やっぱり浮気のサインなのでしょうか？」
夫の通話履歴をどうにかして確認したいと思ったとき、最も確実な方法は自分が契約者になること。
携帯電話の契約者だけが、通話履歴の詳細を携帯会社に請求することができます。
もし夫の携帯が家族契約になっていて、自分が契約者になっているなら、携帯会社に連絡すれば通話明細を確認することが可能です。
WEB明細を利用している場合なら、オンラインでログインするだけで通話履歴を見ることができます。
ただし、契約者でなければ、携帯会社は通話履歴を開示しません。
たとえ家族であっても、夫の許可なしに通話履歴を確認することはできません。
契約者を変更することができれば、合法的に通話履歴を確認することができるため、夫の行動が怪しいと感じたら家族契約の名義を自分に変更できるかどうかを検討するのも一つの方法です。
通話履歴だけでなく、携帯電話の中には夫の浮気を示すヒントが隠されていることが多いですね。
浮気をしている人は、通話よりもメッセージアプリを使うことが多く、その他にも写真や行動履歴など、携帯の中には重要な情報がたくさん詰まっています。
浮気相手と連絡を取る手段は、電話だけとは限りません。
むしろ、電話よりもメールの方が証拠として残りやすいことも多いのです。
特に、浮気相手とのやり取りが頻繁になってくると、電話よりもメールやメッセージアプリを活用することが増える傾向があります。
メールを確認する場合、削除済みフォルダのチェックが重要。
浮気を隠したい人ほど、こまめにメールを削除する習慣があるため、受信トレイや送信済みフォルダだけではなく、削除済みフォルダまで確認することが大切です。
もし浮気を疑うようなメールを発見したら、その内容を記録しておくことが重要。
スマホの画面をスクリーンショットで保存するのも良いし、自分のパソコンや別のメールアドレスに転送するのも一つの方法です。
ただし、転送した痕跡を夫に見つからないように、履歴を削除することを忘れないようにしましょう。
LINEやカカオトーク、Facebookのメッセンジャーなど、SNSを使ったメッセージのやり取りも要チェック。
最近では、電話やメールよりもLINEをメインに使う人が多いため、LINEのトーク履歴に浮気の証拠が隠れていることが多いですね。
メッセージアプリの履歴を確認するときは、特定の名前の人と頻繁にやり取りしていないかをチェック。
また、トーク履歴がほとんど残っていない場合も要注意です。
頻繁に履歴を削除している可能性があるからですね。
もし怪しいやり取りを見つけたら、メールの時と同様に証拠として保存しておくことが大切。
スクリーンショットを撮る、別のデバイスに転送するなどして、後で見返せるようにしましょう。
ただし、転送やスクリーンショットを撮る際に、夫に気づかれないよう十分に注意します。
携帯電話には、夫と浮気相手が一緒に撮った写真や動画が保存されている可能性があります。
最近のスマホはクラウドと連携していることが多いため、スマホ本体だけでなく、GoogleフォトやiCloudなどのクラウドストレージもチェックする価値があります。
写真を確認する場合、最近の日付の写真を重点的に見るのがポイント。
特に、夫が一人でいるはずの日に撮られた写真や、誰かと一緒にいる写真、旅行先の写真などが見つかった場合は、詳しく調べる必要があります。
怪しい写真や動画を見つけたら、それを証拠として保存しておくことが重要。
自分のパソコンやUSBメモリにコピーしておくのがベストです。
ただし、データを保存したことが夫にバレないよう、保管場所には十分注意しましょう。
スマホには持ち主の行動履歴が記録されています。
つまり、夫がどこに行ったのかをある程度把握することができます。
特に、スマホの位置情報サービスを活用すれば、夫がいつ・どこにいたのかが確認できる場合があります。
iPhoneの場合は、「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「システムサービス」→「利用頻度の高い場所」を開くと、最近よく行っている場所の履歴が表示されます。
Androidの場合は、Googleマップのタイムライン機能を使うと、夫がどこに行ったのかを確認できます。
Googleマップを開いて、アイコンをタップし、「タイムライン」を選択すれば、過去の行動履歴を見ることができます。
カレンダー機能を使えば、特定の日付の移動履歴も確認できるため、夫が本当に「残業」していたのか、それとも別の場所にいたのかを確かめることができます。
ただし、スマホの設定によっては、位置情報が記録されないように設定されていることもあります。
その場合は、行動履歴が記録されるように設定を変更しておけば、後日確認することが可能です。
相談者さま
「最近、夫がやたらとスマホを気にするようになりました。常に手元に置いて、トイレやお風呂に行くときも持ち歩いています。
以前はそんなことなかったのに…。
もしかして、私に見られたくない何かがあるのでしょうか？
やっぱり浮気している可能性があるのでしょうか？」
夫の携帯電話をこっそりチェックしたい、そう思うのは無理もないこと。
実際に、浮気を疑った妻の多くが一度は夫のスマホを見ようと考えたことがあるはずです。
しかし、夫の携帯を無断で開いて中身を確認することは、プライバシー権の侵害にあたります。
夫婦とはいえ、別の人格を持つ個人。
勝手にスマホを操作する行為は、夫のプライバシーを侵害する行為とみなされます。
これは犯罪ではないものの、民法上の不法行為となる可能性があります。
不法行為と判断された場合、夫から慰謝料を請求されることもあり得ます。
浮気を疑っていたのに、逆に自分が責められることになった…そんな事態を避けるためにも、夫の携帯を勝手に調べることには慎重になるべきです。
実は、夫の携帯をこっそりチェックしたことがある人は少なくありません。
あるウイルスソフト会社の調査によると、約4割の人が配偶者のスマホを無断で見た経験があるという結果が出ています。
夫の行動が怪しいと感じたら、ついスマホを手に取ってしまいたくなる気持ちもわかります。
しかし、それによって夫婦の関係が悪化したり、大きなトラブルに発展したりするリスクもあります。
感情的になって衝動的に行動するのではなく、慎重に考えることが大切です。
夫のスマホを手に取ったとき、ついSNSのアプリを開いてしまいたくなることもあるかもしれません。
でも、ここで気をつけたいのが、ログインが必要なサービスを無断で開く行為は法律違反になる可能性があるということ。
たとえば、LINEやInstagram、Facebookなどのアカウントにログインするには、パスワードが必要です。
夫のスマホがロック解除された状態だったとしても、アプリを開く際にパスワードを入力することが求められる場合があります。
このとき、夫のパスワードを入力してログインすると、「不正アクセス禁止法」という法律に違反する可能性があります。
不正アクセス禁止法とは、本人の許可なくIDやパスワードを使ってアカウントにログインすることを禁止する法律。
たとえ夫婦であっても、本人の同意なしにパスワードを使う行為は違法とみなされます。
最近では、スマホにこっそりインストールして夫の行動を監視できる「浮気防止アプリ」もあります。
しかし、夫に無断でこうしたアプリをインストールすることも、不正アクセス禁止法違反になる可能性が高いのです。
万が一、夫が不正アクセスの被害に気づいて訴えた場合、こちらが法的に不利な立場になってしまうことも。
浮気調査のつもりが、思わぬ形で自分が責められる立場にならないよう、注意が必要です。
夫の浮気を疑い、何としてでも証拠をつかみたいと思うかもしれません。
しかし、ここで重要なのが、違法な手段で集めた証拠は法的に認められないということ。
たとえば、夫のスマホを勝手に開いて、LINEのメッセージをスクリーンショットで保存したり、浮気相手との写真を転送したりしたとします。
たしかに、それは浮気の決定的な証拠になるかもしれません。
しかし、それらの証拠が「不法行為によって得られたもの」とみなされた場合、離婚調停や慰謝料請求の場では証拠として認められない可能性が高いのです。
もし、違法な方法で得た証拠を夫に突きつけた場合、それが夫にとって「プライバシーの侵害」として問題視されることもあります。
結果的に、浮気を問い詰めるつもりが、夫との関係がさらに悪化する事態を招くことも。
また、夫の浮気を疑ってスマホを無断でチェックしたことがバレた場合、たとえ浮気をしていなかったとしても、「信頼関係が壊れた」と言われてしまう可能性もあります。
浮気調査をすることで、逆に夫婦関係が悪化してしまうリスクがあることを忘れないようにしたいですね。
夫の浮気を疑ったとき、スマホの中を調べれば何かしらの手がかりが見つかるかもしれない。
しかし、それを実行する前に、「本当にそこまでする必要があるのか？」を一度考えてみることも大切です。
携帯電話を使った浮気調査は、法律的なリスクが大きくなります。
さらに、調査の過程で夫にバレてしまった場合、その後の関係修復が難しくなる可能性もあります。
証拠を得ることだけを考えるのではなく、その後どうするのか、どんな結果を望んでいるのかをしっかり考えることが重要です。
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相談者さま
「夫の携帯電話の通話履歴を確認したら、何度も電話している相手がいました。しかも、夜遅い時間や休日にも頻繁に通話しています。
仕事の取引先の可能性もあるかもしれませんが、どうしても気になります…。
この相手は、夫の浮気相手なのでしょうか？」
夫の通話履歴を合法的に確認できた場合、同じ番号との通話が異常に多いことに気づくことがあります。
しかも、発信・着信の時間帯が夜遅かったり、休日に集中していたりする場合は、ただの仕事関係者ではない可能性も考えられます。
浮気を疑う気持ちが強くなると、「この相手は誰なのか？」と気になって仕方がなくなるもの。
思わず直接連絡を取って確認したくなることもあるかもしれません。
しかし、ここで感情的になってはいけません。
夫の通話履歴から気になる相手を見つけたとき、「直接電話をかけて確かめたら、何かわかるかもしれない」と思うかもしれません。
でも、この方法はあまりおすすめできません。
もし相手が本当に浮気相手だった場合、突然の電話に驚いてすぐに警戒モードに入るでしょう。
しらを切られる可能性が高いし、何より「妻にバレた」と夫と浮気相手が警戒し始めます。
そうなると、これまで通話履歴に残っていた情報を削除したり、連絡手段を変えたりする可能性が高くなります。
逆に、もし浮気相手ではなかった場合、「なぜこんな電話がかかってきたのか？」と夫に話がいってしまうかもしれません。
その結果、夫がスマホの管理をより厳しくし、今後の証拠集めが難しくなることもあります。
通話履歴に不審な相手がいたとしても、ここで感情的になって問い詰めるのは得策ではありません。
浮気をしているなら、それを明確に証明できる証拠が必要になります。
もし夫の浮気が事実で、「離婚を考えている」「慰謝料を請求したい」と思っているなら、通話履歴だけでは決定的な証拠にはなりません。
浮気の証拠として認められるのは、夫と浮気相手が肉体関係にあったと推察できる証拠。
例えば、二人が一緒にホテルに出入りする写真や、ラブホテルの領収書、浮気相手とのやり取りの内容が具体的にわかるメッセージなどが必要になります。
浮気の証拠を掴みたいなら、通話履歴をチェックするだけでは不十分。
夫が浮気しているかどうかを確実に知りたいなら、探偵事務所や興信所に依頼するのが一番確実です。
探偵なら、夫の行動を尾行して、浮気相手と会っている現場を写真や動画で記録することができます。
裁判や離婚調停でも通用する証拠を手に入れることができるため、自分で無理をして調査するよりも、確実な結果を得られる可能性が高くなります。
「でも、いきなり探偵に依頼するのはちょっと抵抗がある…」と感じる人も多いはず。
確かに、探偵に依頼するとなると費用もかかるし、どう動けばいいのか不安になることもあるでしょう。
そういうときは、まず匿名で利用できる無料相談を活用するのがおすすめ。
探偵事務所の中には、匿名で相談できるサービスを提供しているところもあります。
費用のこと、調査の流れ、どんな証拠が手に入るのかを事前に聞いておけば、安心して依頼できるようになります。
夫の通話履歴を確認し、何度も通話している相手を見つけたとしても、すぐにその相手に電話をかけるのは得策ではありません。
警戒されてしまうと、それ以降の証拠集めが難しくなってしまうから。
浮気の証拠を集めることが目的なら、まずは冷静になり、確実な方法で調査を進めることが重要です。
探偵事務所や興信所を利用すれば、合法的に浮気の証拠を手に入れることができるため、状況によっては検討してみるのも一つの方法。
感情的にならず、慎重に行動することが何よりも大切です。
焦らず、確実に真実を突き止めることが重要です。
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