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記事の執筆者:マサコ
元女性探偵。30年間、中堅の探偵事務所で夫婦間の浮気調査や窓口相談を多数担当。現在は引退し、娘夫婦と5歳・3歳の孫と同居中。
相談者さま
「夫が浮気をしているけど、これって犯罪じゃないの?」日本の法律では、浮気は刑法上の犯罪とはされていません。
つまり、夫が浮気をしたからといって、警察に逮捕されたり、刑務所に入れられたりすることはありません。
刑法は、社会秩序を維持するための法律であり、浮気のような個人的な問題は、基本的には民事の範疇とされています。
相談者さま
「じゃあ、夫の浮気に対して、私は何もできないの?」いいえ、そうではありません。
民法第709条では、「故意または過失によって他人の権利または法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」と定められています。
夫の浮気がこの「不法行為」に該当する場合、慰謝料を請求することが可能です。
相談者さま
「どんな浮気が慰謝料の対象になるの?」一般的に、以下のような行為が「不貞行為」とされ、慰謝料請求の対象となります。
夫が配偶者以外の異性と自由な意思で肉体関係を持った場合
肉体関係に至らないが、性交類似行為(キス、ハグ、愛撫など)を繰り返す場合
婚姻関係を破綻させるような異性との親密な交流が継続している場合
これらの行為が確認された場合、妻は夫や浮気相手に対して慰謝料を請求することができます。
相談者さま
「でも、夫婦仲が悪かったら慰謝料はもらえないの?」以下のような状況では、慰謝料請求が難しいとされています。
浮気が始まった時点で、夫婦の関係が既に破綻していた場合
浮気相手が夫が既婚者であることを知らず、知る術もなかった場合
これらのケースでは、夫の浮気によって夫婦関係が破綻したとは言えず、また、浮気相手に故意や過失がないと判断されるため、慰謝料請求が認められない可能性があります。
相談者さま
「慰謝料を請求するにはどうすればいいの?」慰謝料請求を行う際には、以下の点に注意が必要です。
浮気の証拠(写真、メール、通話記録など)を収集する
内容証明郵便で慰謝料請求書を送付する
話し合いで解決しない場合は、家庭裁判所に調停を申し立てる
必要に応じて、弁護士に相談する
これらの手続きを踏むことで、慰謝料請求を進めることができます。
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相談者さま
「夫が浮気したけど、離婚は考えていない。でも、何かしらの責任は取ってほしい…」夫の浮気が発覚した場合、離婚を選ばなくても慰謝料を請求することができます。
この場合、主に浮気相手に対して慰謝料を請求することが一般的。
夫に対しては、家計を共にしているため、金銭的な請求が実質的な意味を持たないことが多いです。
精神的苦痛に対する賠償として請求可能
金銭的な請求は難しいが、誠意を示す形での対応を求めることができる
夫に対しては、例えば「反省の気持ちとして、欲しかったバッグを買ってもらう」といった形で、気持ちの整理を図ることも一つの方法です。
相談者さま
「慰謝料って、どれくらいが妥当なの?」慰謝料の金額は、状況や被害の程度によって異なります。
一般的な相場としては、以下のようになります。
ただし、これはあくまで目安であり、請求する金額に法的な上限はありません。
しかし、相場を大きく超える金額を請求すると、相手から「高すぎる」と反論され、交渉が難航する可能性もあります。
相談者さま
「いつまでに請求すればいいの?」慰謝料請求には、法律上の時効があります。
この期間を過ぎると、請求が認められなくなる可能性があるため、注意が必要です。
これらのうち、どちらか早い方が時効の起算点となります。
そのため、浮気が発覚したら、できるだけ早く行動を起こすことが大切です。
相談者さま
「どうやって請求すればいいの?」慰謝料を請求する際には、以下の手順を踏むことが一般的です。
浮気の事実を裏付ける証拠を集める(メール、写真、録音など)
慰謝料請求の意思を正式に伝える
相手と金額や支払い方法について話し合う
合意内容を文書化し、双方が署名する
これらの手続きを進める際には、法律の専門家である弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士は、あなたの立場を守り、適切なアドバイスを提供してくれます。
相談者さま
「弁護士に頼むと、どんなメリットがあるの?」弁護士に相談することで、以下のようなメリットがあります。
法的なアドバイスを受けられる
交渉を代理してもらえる
精神的な負担を軽減できる
適正な慰謝料を獲得しやすくなる
特に、相手が慰謝料の支払いを拒否したり、交渉が難航した場合には、弁護士のサポートが心強い味方となります。
夫の浮気に対する慰謝料請求は、離婚しない場合でも可能です。
しかし、請求には時効があるため、早めの行動が求められます。
また、慰謝料の相場や請求手続きについて理解し、必要に応じて弁護士に相談することで、より良い解決へと導くことができます。
心の傷を癒すためにも、適切な対応を心がけましょう。
慰謝料請求を成功させるためには、浮気の事実を裏付ける証拠が不可欠です。
証拠がなければ、相手が浮気を否定した場合に、あなたの主張が認められない可能性があります。
また、証拠の有無は、慰謝料の金額や交渉の進展にも大きく影響します。
証拠にはさまざまな種類がありますが、以下のようなものが有効とされています。
夫と浮気相手との間で交わされたメッセージや通話記録は、浮気の事実を示す重要な証拠となります。
LINEやメール、通話履歴などを保存しておきましょう。
浮気現場を撮影した写真やビデオは、非常に強力な証拠となります。
ホテルに出入りする様子や、手をつないで歩いている場面など、浮気を示す明確な映像があると効果的です。
浮気を目撃した友人や知人の証言も、有力な証拠となります。
信頼できる第三者の証言は、裁判でも重視されることがあります。
証拠を集める際には、以下の点に注意しましょう。
違法な手段で得た証拠は、裁判で認められないだけでなく、あなた自身が法的責任を問われる可能性もあります。
盗聴や不法侵入などは絶対に避けてください。
証拠は、改ざんや消去されないように、しっかりと保存しておくことが大切。
デジタルデータの場合は、バックアップを取るなどして、万全の体制を整えましょう。
もし証拠が手元にない場合でも、諦める必要はありません。
探偵事務所に依頼して調査を行ったり、弁護士に相談して適切なアドバイスを受けることができます。
専門家の力を借りることで、証拠を集める可能性が広がります。
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「夫の浮気を自分で調べてみようかと考えているんですが、やっぱりやめた方がいいですか?」夫の浮気を自分で突き止めようとするのは、気持ちとしてはとても理解できます。
でも、実際にはいくつもの落とし穴が待っているのです。
夫に気づかれる可能性が高い
関係がこじれるリスクがある
証拠を消されてしまう可能性がある
浮気している夫は、自分が悪いことをしているという自覚があるため、常に警戒しています。
その中で、最も警戒しているのが妻の存在です。
だからこそ、ちょっとした行動の変化にも敏感に反応し、「バレたかもしれない」と感じてしまうのです。
そうなると、関係を一気に終わらせたり、証拠を完全に消したりしてしまう危険性も高まります。
相談者さま
「浮気の証拠って、どんなものがあればいいの?」証拠を集めるにしても、どれが法的に有効かを判断するのは非常に難しいです。
自分では「これは決定的だ」と思っても、裁判や調停では認められないケースもあります。
法的に認められる証拠と認められない証拠がある
決定的な証拠と補助的な証拠の違いがある
タイミングや状況によって証拠の価値が変わる
こうした細かな判断は、法律の専門知識がなければ見極めるのが難しいです。
苦労して手に入れた証拠が無効とされてしまうことほど、つらいことはありませんよね。
相談者さま
「じゃあ、どうすれば確実な証拠が手に入るの?」そんなときに頼りになるのが、探偵事務所です。
プロの調査員に依頼すれば、リスクを最小限に抑えながら確実な証拠を手に入れることができます。
調査のプロなので、相手にバレずに行動できる
複数人での行動により、さまざまな角度から証拠を押さえられる
高性能な機材を使用し、鮮明な写真や映像を撮影できる
調査経験が豊富なので、行動パターンを読んで効率よく証拠を集められる
素人が張り込みをすると、どうしても不自然な動きになってしまい、逆に不信感を持たれることがあります。
また、通報されるなどのトラブルに発展するケースもあります。
その点、探偵は周囲に溶け込んで行動する訓練を受けているので、目立たずに証拠を収集できるのです。
証拠として提出する写真や映像には、一定のクオリティが求められます。
特に顔がはっきり写っていなければ、証拠として弱くなってしまうのです。
対象の顔がはっきりと認識できること
不貞行為が明確にわかるシーンであること(例えばホテルへの出入りなど)
日時や場所が明確であること
プロの探偵は、こうした条件を満たす写真を確実に撮る技術と装備を持っています。
個人では撮影が難しい角度や距離からの撮影も、複数の調査員で連携しながら行うため、より信頼性の高い証拠が得られるのです。
夫の浮気というショッキングな出来事に直面すると、感情が先走ってしまいがちです。
でも、冷静に考えてみてください。
「どうやって真実を明らかにするか」「どんな形で責任を取らせるか」…そのためには、正しい情報と確かな証拠が不可欠です。
自分一人で背負い込まず、探偵や弁護士などの専門家の力を借りることも、大切な選択肢のひとつですよ。
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探偵選びで悩んだら?便利で助かる無料紹介サービスを使おう!最後までお読みいただきありがとうございました。
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